ドバイ・ショック

一年半ほど前に「リーマンショック」について、自分の覚えとしてここに書き記したのだった。
そして「ドバイショック」。
ドバイの経済は中東の原油産出国からその産出によるお金で成り立っているところがある。（＊ドバイ経済に投資するお金を集約するところが金融センター）それは一種のバブル経済化状態であったため、バブルがはじけるとともにその波をドバイ経済がまともに受けることとなる。債務返済が滞り、債権者に返済猶予を求めた。債権者の多くはヨーロッパの金融機関が占めており、これによりユーロ安が引き起こされることとなる。一方、アメリカ経済はその経済危機に伴うゼロ金利政策を続けている状態でその危機から脱却できておらず、よって、ユーロ安、ドル安によって、円が買われ独歩高になった。
円高になると海外品が安く購入できる事が一般市民に喜ばれる節がある。
個人的に得した気分にもなるが、それが大量に安い価格の海外品が輸入された場合、国内品の値段が引き下げられる要因にもなり、昨今認識されたデフレが加速する恐れがある。デフレは企業収益を圧迫し、企業業績を悪化させ、雇用賃金の下落・又はリストラを引き起こす要因につながるであろうと思われる。
今もなお雇用不安は解消されていないのであり、それが長引き、悪化する事があれば治安の悪化につながる恐れもある。

ドル高は海外旅行の時にお得。。。
などと喜んでばかりもいられない。巡りめぐって自分の生活に跳ね返ってくる事でもある不安要素であり、日本経済を悪化させることに間違いないと思われる。